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◆ HUMAN ヒューマン The Human League (ヒューマンリーグ) 80'Sを代表するLove バラード 想定外かつ異色のコラボ-レーションがNo1シングルになる [Hits]

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 1986年11月、ヒューマン・リーグの「ヒューマン」がビルボード1位に輝きます。ジャム&ルイスにとって2曲目の全米1位獲得になります。ジャネットの『コントロール』が大当たりで勢いにのっているのを感じますが、この曲は勢いだけで1位になったのではない素晴らしい曲だと思います。
 そもそも一般の人たちなら、当時のヒット曲を連発していたジャネットの楽曲とこの透明感ある打ち込みリズムのバラード「ヒューマン」はリンクしないと思う。ただジャム&ルイス通だと、この透明感にジャム&ルイスがこれまで手がけてきたすばらしいバラードが結びつくと思う。

 さてこのヒューマン・リーグですが、英国のシンセ・ポップ・グループです。1982年「Don't You Want Me 」(愛の残り火)がUSAでも1位になります。この後、テクノポップというジャンルも確立していき、さらにMTV時代に入り映像と音楽とをむすびつけるプロモーションも浸透していく。その流れは、カルチャー・クラブやデュラン・デュランによってUSAの音楽シーンを席巻する事にもなり、ブリティッシュ80'Sやニューロマンティックムーブメントの先駆け的な楽曲となります。その後、ヒューマンリーグは、その潮流の中に埋没した感じもあり、そんなビックヒットは出ませんが、このジャム&ルイスとの出会いで再びシーンに返り咲きます。
 黒人プロデューサーのJam&Lewisとヒューマンリーグの接点は、ジャネットと同じレーベルのA&Mレコードのジョン・マクレーンによって引き合わされた模様。(マクレーンは、現在、マイケルの遺言執行人となっていて、マイケル死後のプロジェクトにも大きく関わっている)ジャネットの所でもふれましたが、マクレーンは、アイドル的でPOPなスタイルで売り出していたジャネットに、ジャム&ルイスのハードなSOUNDを結びつけた。そしてそれが見事にあたる。そして今作では、英国のエレクトリックPOPバンドとR&Bプロデューサーのジャム&ルイスを引き合わせるのです。これはある意味、ジャネット以上に異色のコラボレーションです。
 

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◆ Jam&Lewis 初のR&B1位獲得曲 Cheryl Lynn(シェリル・リン)「Encore」(1984) [Hits]

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 Jam&Lewis(ジャム&ルイス)のビルボードR&B or HOT-100での1位獲得曲を紹介していきます。HOT-100(POPチャート)では16曲、R&Bでは25曲あります。まとめてやると大変なんですが1曲ずつだとやれそうです。
 
 プリンスのProduceの元結成されたしたミネアポリスのファンクバンド、The TimeでPlayerとして活動していたジミー・ジャム(キーボード)とテリー・ルイス(ベース)。
(タイムについてはThe Timeのカテゴリーを参照ください
 彼らはバンド活動と平行して1982年からプロデュース活動も始めていきます。バンドだけの稼ぎでは少ないため、アルバイト的な感じでしていたそうです。(プリンスはお金にはシビアなので、ギャラがかなり少なかった模様)ジミーとテリーがProducerチーム、ジャム&ルイスとして初めてチャートで1位を獲得したのは、1984年2月、R&Bチャートでのシェリル・リンの「Encore」です。
 アルバイト的な感じでプロデュース業を始めたと言っても、その中で自分たちの技量も磨いていこう考えていたとも思います。その活動の中で全精力を注いでいたSOSバンドの作品を手がけている時に、天候のアクシデントにより、プリンスの1999ツアーでの前座をつとめていたザ・タイムのライブに行けなくなるという事態がおきるのです。ここからプリンスとの確執を生じ、プリンスからバンド解雇の通達を受けてしまうのです。
 プリンスもファンをとても大切にする人。天候のアクシデントとはいえ、ライブに穴をあけた非はジミーとテリーにあるとは思います。当初、プリンスは女性関係絡みと思っていたようで、逆にそれなら許すつもりだったようなのですが、外部のアーティストのプロデュースが原因と知り激怒したそうです。プリンスが確立しつつあったミネアポリスファンク的な手法がこの2人によって流出することもプリンス自身も快くは思っていなかったようです。(*その後は和解。ジャム&ルイスとプリンスによってミネアポリスはUSA音楽界の発信地となった。そして1991年のタイムの再結成をまとめたのもほかならぬプリンスでした)
 

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◆ Tender Love Sweetバラードの歌い手フォースMD’Sによるジャム&ルイス、初のTop10ヒット曲。 [Hits]

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 NEWEDITIONのとこでもちょこっととりあげましたが黒人ボーカルグループ、フォースMD'Sの「Tender Love」は、1986年3月、ビルボードHOT-100で10位のSweetバラード曲ですが、私にとっていろいろな意味で思い出深い曲ですし、27年経った今でも色あせる事のないバラード曲です。

テンダー・ラヴ

テンダー・ラヴ

  • アーティスト: フォースM.D.’S
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 1986/04/21
  • メディア: CD
 
 彼らの2ndアルバム『CHILLIN'』に収録されている。
当時のBlack系のアルバムジャケってこんな感じなのが多くて、彼らもまだ垢抜けてない感じ。
 
 84年に『スリラー』でMJに出会い、その年はマイケルばかり聞いた1年でした。85年から、ヒットチャートを軸にFMや洋楽TV番組で洋楽を聞くようになります。そんな中、地方在住の私にとって『ベストヒットUSA』は、黄金の80'Sと呼ばれる時代にいいタイミングではまったとはいえ、神番組でした。紹介される曲もPOP、ROCK、R&Bと偏ってないのもよかった。ほんといろいろな曲を吸収しました。そしてその中で、このフォースMD'Sの「Tender Love」も紹介されます。当時、PVではなく、あちらの人気SOUL番組『SOUL TRAIN』で歌っている(多分口パク)映像でした。

 イントロのエレクトリックピアノの優しいメロディーラインから引き込まれます。そして、リードボーカルのT.C.D(アントワーヌ・ランディ)の繊細な歌声が絡み、しばらくしてバックボーカルとの掛け合いも。テンプテーションズ等から続く伝統的なボーカルグループの振り付けにも魅了された。これが黒人のSOULなボーカルなんだな~、これがグループボーカルの魅力なんだと魅了されます。

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