◆ Diamonds / Herb Alpert(ハーブ・アルパート) feat. ジャネット・ジャクソン ジャム&ルイス的R&Bとフュージョン界の重鎮のコラボにのってるジャネットが加わる [Janet Jackson]
ORIGINAL 2008.8.5 Upに大幅加筆
Jam&Lewis 1987年2曲目の1位は、R&Bチャートでの「Diamonds」です。フュージョン界のトップアーティスト、ハーブ・アルパート(トランペット奏者)とのりまくってるJam&Lewisとジャネットとの共演です。
Jam&Lewis 1987年2曲目の1位は、R&Bチャートでの「Diamonds」です。フュージョン界のトップアーティスト、ハーブ・アルパート(トランペット奏者)とのりまくってるJam&Lewisとジャネットとの共演です。
ハーブ・アルパートは、トランペッターですが、多才な方で、コンポーザー、プロデューサー、ボーカリストでもある。日本人的にこの方のトランペット曲で有名なのは、多くの人が一度は耳にしたことがあると思う「オール・ナイト・ニッポン」の「Bitter Sweet Samba」かと思います。
彼はトランペットだけでなく自身が歌ったSlow「ディス・ガイ」(This Guy's In Love With You 1968年 33歳時)はビルボードのNo1シングルにもなっている。さらに1979年(44歳時)「Rise」がマイケルの「Don't Stop 'Til You Get Enough」からチャート1位を奪います。この「ライズ」で、アルパートはボーカルをとっておらず、哀愁帯びたトランペットのPlayのみです。インスト曲が、チャートの1位をとるのは珍しい事ですが、彼が未だにビルボードの記録を持っているのが、ボーカル曲とノンボーカル曲のそれぞれで1位を獲得しているというもの。レアジャンルになりがちなトランペット・フュージョンというものを多才な才能でPOPなスタイルにした方です。
さらにさらに大手レーベルに成長するA&Mレコードを、ジェリー・モスと設立。A(lpert) & M(oss)はそれぞれの名前の頭文字なのね。レーベルを作るとビジネス的な印象を感じることもありますが、彼らは、元がミュージシャンで、ミュージシャン魂を持っている人なので、金儲けというより、若い才能や、眠っている才能を支援して世に出したいという思いが強い印象。そういった意味で、同じように熱いミュージシャン魂を持つ、ジャム&ルイスも1991年にこのA&Mレコード傘下に、彼ら自身のレーベルPerspective(パースペクティブ)を設立することになります。逆にビジネス臭の強さを感じるのはLAリードかな(笑)。
そんなA&Mレコードにメガヒットをもたらしたのが1986年のジャネット・ジャクソンの『Control』でした。
彼はトランペットだけでなく自身が歌ったSlow「ディス・ガイ」(This Guy's In Love With You 1968年 33歳時)はビルボードのNo1シングルにもなっている。さらに1979年(44歳時)「Rise」がマイケルの「Don't Stop 'Til You Get Enough」からチャート1位を奪います。この「ライズ」で、アルパートはボーカルをとっておらず、哀愁帯びたトランペットのPlayのみです。インスト曲が、チャートの1位をとるのは珍しい事ですが、彼が未だにビルボードの記録を持っているのが、ボーカル曲とノンボーカル曲のそれぞれで1位を獲得しているというもの。レアジャンルになりがちなトランペット・フュージョンというものを多才な才能でPOPなスタイルにした方です。
さらにさらに大手レーベルに成長するA&Mレコードを、ジェリー・モスと設立。A(lpert) & M(oss)はそれぞれの名前の頭文字なのね。レーベルを作るとビジネス的な印象を感じることもありますが、彼らは、元がミュージシャンで、ミュージシャン魂を持っている人なので、金儲けというより、若い才能や、眠っている才能を支援して世に出したいという思いが強い印象。そういった意味で、同じように熱いミュージシャン魂を持つ、ジャム&ルイスも1991年にこのA&Mレコード傘下に、彼ら自身のレーベルPerspective(パースペクティブ)を設立することになります。逆にビジネス臭の強さを感じるのはLAリードかな(笑)。
そんなA&Mレコードにメガヒットをもたらしたのが1986年のジャネット・ジャクソンの『Control』でした。
『コントロール』のメガヒットは、A&Mレコードを大きく潤したと思います。アルパートが、ジャネットとの共演を望んだのか、ジャネット側からアプローチしたのかは不明です。実は、ジャム&ルイスとアルバートの共演は、ジャネットの『Control』からのシングル「Nasty」のRemix、Nasty (Cool Summer Mix PartⅡ)があります。既にこの時期にレコーディングに入っていたのかもしれませんが、この時にフィーリングの良さで自然と共演の流れも出来たのかもしれません。どちらにしろレコード会社の役員でもあるアルバートから共演要請が来たら断れないでしょう(笑)。R&Bでトッププロデューサーに躍り出たジャム&ルイスと、フュージョン界のトップ・アーティスト、ハーブ・アルパートのコラボは業界的にも大注目されたと思います。
今回、シングルヒットの「Diamonds」(ダイアモンズ)を収録したアルバム『Keep Your Eye On Me』で、ジャム&ルイスは4曲Produceしていますが、4曲ともそれぞれカラーがちがい最高級の完成度です。ぶっちゃっけ全部シングルにできる完成度(実際3曲がシングルカットされヒット!)。
タイトル曲で1stシングルの「Keep Your Eye On Me」(R&B-3位、HOT100-46位)はイントロのギターのサンプリングからめちゃくちゃしびれる曲、様々なエフェクト音も効果的にもりこまれその中でアルバートのトランペットが吹かれる。Funkとフュージョンが絶妙に融合。
この曲は、アルバム収録より50秒長いExtendedバージョン(5:53)を収めたCD Remixも出ています。(上記AMAZONはLPレコード。CDが見つけれなかった)
「Pillow」はミディアム曲でこれもまたちがった質感。そして3rdシングル「Making Love In The Rain」(R&B-7位、HOT100-35位)は絶品Slow。フライトタイムの専属シンガーの、リサ・キースがリードをとります。(バックボーカルがジャネットという豪華さ)。リサは、これまでもジャム&ルイスSOUNDでCoolなバックボーカルで登場してきましたが、今回、初めてフルでボーカルをとることになります。
前年グラミー最優秀プロデューサーに輝いたジャム&ルイスは、引き続き絶好調で1987年のWorksも冴え渡る。トランペットというかホーンアレンジはそんなに手がけたことのないジャンルだと思うのですが、アルバートとの共同アレンジとはいえ、この4曲ともアルバートのトランペットPlayの素晴らしさを引き出しています。前述したように、Funk、R&B、ミディアム、Slowとそれぞれタイプが違う曲なので、トランペットってこんなに豊かなサウンドを醸し出すんだという事を感じるのです。ジャムルイへの思いが強いので彼らが手がけた4曲に熱が入りますが、アルバート自身が手がけている他のノンボーカルの演奏曲ももちろんすばらしく。アルバートのファンもこのジャム&ルイスにProduceスタイルには納得したのではないでしょうか。
さてこの「ダイアモンズ」ですが、R&Bでも受け入れられ1987年6月でR&B1位(Hot100でも5位というビックヒット)を獲得。サウンドは『コントロール』の質感も感じさせるアップ曲。『コントロール』っぽくするシンセの演出箇所がありますが、あえてそのシンセ音を入れる事で一気に『コントロール』の質感が出るという。あくまでもアーティスト名義はハーブ・アルバートで、ジャネットはフューチャリングボーカルとしての参加です。ハーブのトランペットと絶妙なかけあいが楽しめます。そうはいっても、ジャネットがリードボーカルを担当しなかったらここまでヒットしたかはわかりません。
MVも制作されます。そこにはジャネットはでてませんが、匂わせジャネットの演出があちこちにあってうけてしまう。まずタイムのジェローム・ベントンが登場。「コントロール」のMVとつながるような演出で、出だしてジャネットっぽい女性に声をかけその女性も答えるのだけど、この声は本物のジャネットっぽいんだけど。あと、ジャネットっぽい黒人女性が出てるし、最後にはジャネットっぽいちびっ子まで登場しているのがちょっと笑える。
ジャネットとしては『コントロール』からの5枚目のシングル「Let's Wait Awhile」がR&Bで1位になっていますが、他のアーティストのフューチャリングで引き続いてのR&B-No1シングルを獲得する事になります。そしてこの後、『Control』からの6枚目のシングル「The Pleasure Principle」もR&B-No1シングルになるという。出す曲出す曲がヒットするジャネットとジャム&ルイス。
「Diamonds」は、アルバム収録とはちがう、Cool Summer Mix というリミックスシングルも出ています。(下のAMAZONはレコードです)
Diamonds (1987) / Vinyl Maxi Single [Vinyl 12'']
- アーティスト: Herb Alpert
- 出版社/メーカー: Import
- 発売日: 2000/01/01
- メディア: LP Record
12インチは、けっこう出ているのですがRemix CDがどうも日本限定で出ているようです。8曲入りで、アルバム収録バージョンと趣は違っています。NastyのリミックスでもありましたがやたらとCool Summerというアプローチがお気に入りみたいで・・・ドラムもやりかえている感じ。Cool Summer Dance Mixというバージョンは「Keep Your Eye On Me」のギターイントロやトランペット演奏もミックスされいい感じではある。クールサマーの方は、『Control』のシンセ感は消されているので『コントロール』感はうすい。アルバムバージョンでのExtendedとかもあれば最高だったのにと思います。
日本発売のライナー付のCDはレアですが、1995年に発売されたJanetのBest盤『Desigh Of Decade』の海外2枚組のDisk2に「Cool Summer 7inch Edit」が収録されています。この『Decade』のDisk2はその他レアなリミックスも収録されていて中古屋なんかで見つけたら買い!だと思います(AMAZONではどれがそれに当たるかが判別できませんでした)
イントロからジャム&ルイスが得意とする雨の効果音から始まります。この大人のR&B的な楽曲と、リサのクールなボーカルとアルパートの情緒的なトランペットが見事に融合している。この感じは、この後のジャネットの『Rhythm Nation』のラスト曲、「Someday is Tonight」にもつながっていく。ここでもアルパートのトランペットがセクシーにDeepに展開される。
マイケル参加といってもレニクラとの共演曲「Another Day」での「フォー」という雄叫びを挿入した感じ。でもすごく効果的でいい。レニーは、トランペッターでもあったクインシー・ジョーンズのアレンジを意識したと述べていて、その意図は終盤に出ていると思う。トランペット曲ですごくいいなと思った曲。
ジャム&ルイスとハーブ・アルバートの共演したアルバム『Keep Your Eye On Me』でトランペットの魅力も知ったのでした。
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