◆ Never Knew Love Like This アレキサンダー・オニール&シェレール Jam&Lewis プロデュースの最高級のDuo Song [Alexander O'neal]
ORIGINAL 2011.9.28 Up
今回紹介する「Never Knew Love Like This」は、ジャム&ルイスと彼らの盟友アレキサンダー・オニールとシェレールのデュオ曲。Jam&Lewisの代表作でもあるAlexander O'nealの名盤『ヒアセイ』(87)からの3rdシングルです。
1986年、ジャム&ルイスはジャネットの『コントロール』、SOSバンド、ヒューマンリーグと素晴らしい作品を手がけ大ヒット、グラミーの最優秀プロデューサーの栄冠も手にする。この頃のジャム&ルイスの楽曲のクオリティーは半端じゃなかった。そんな彼らのエネルギーと抜群のセンスが凝縮された作品がアレックスの2ndアルバム『ヒアセイ』(1987)だと思います。
今回紹介する「Never Knew Love Like This」は、ジャム&ルイスと彼らの盟友アレキサンダー・オニールとシェレールのデュオ曲。Jam&Lewisの代表作でもあるAlexander O'nealの名盤『ヒアセイ』(87)からの3rdシングルです。
1986年、ジャム&ルイスはジャネットの『コントロール』、SOSバンド、ヒューマンリーグと素晴らしい作品を手がけ大ヒット、グラミーの最優秀プロデューサーの栄冠も手にする。この頃のジャム&ルイスの楽曲のクオリティーは半端じゃなかった。そんな彼らのエネルギーと抜群のセンスが凝縮された作品がアレックスの2ndアルバム『ヒアセイ』(1987)だと思います。
前回紹介しましたアルバムからのリードシングル「Fake」がR&Bで1位(87.7.25)を獲得。ミネアポリスで彼の右にでるボーカリストはいないとプリンスも認めていたアレクサンダーが、全米に知れ渡るソウルシンガーとなります。
アレックスは自分がソウルシンガーである事、そのカテゴリーでくくられる事に誇りを感じているようです。彼の敬愛するシンガーはオーティス・レディング。彼はバラードでよりその魅力をますように思いますが、『ヒアセイ』からは当時のシーンの流れとジャム&ルイスによるジャネットの『コントロール』からの一連のダンスヒット曲におされノリのいい曲がシングルとして選ばれます。「Fake」に続く2ndシングルがよりダンサンブルな「Criticize」となりR&Bで4位。
そして3rdシングルがこのミディアムの「Never Knew Love Like This」になるのです。(この後、さらに「The Lovers」「(What Can I Say)To Make You Love Me」の2曲がシングルカットされますが、1stアルバムの「If You Were Here Tonight」のような絶品Slowがシングルになっていないのは残念です)
美しいシンセのメロディーによるイントロからドラマの始まりを感じさせ、すぐに引込まれ曲の世界に誘われます。すごくドラマティックな曲。全体的にJimmy Jamのシンセのエッセンスが最高。よく聞かないとわからないのですが「チロリリロリ~ン」ってとこにもめちゃくちゃしびれる。
こんな恋ははじめて
こんな気持ちははじめて
僕は世界中を旅したけどこんな恋は初めて
私も こんなKissは初めて
こんな素敵な恋に出会えるなんて
バックボーカルはゴスペルTaste。そして2人が恋する悦びを歌います。特に、終盤はアドリブっぽいやりとりがさらに曲にグルーブ感もたらすという。恋する悦びをエモーショナルに表現する二人、さらに歌う喜びも二人から感じます。
アレックスの声量の大きさは体からも想像できますが、小柄なシェレール(たぶん160cmあるかないか位)の声量もすごい。ソウル感は強くないボーカルが逆にこの楽曲にあう。このボーカル力や感情を引き出すジャム&ルイスの手腕にもうなります。
さて、これだけ熱く絡み合うアレックスとシェレールなので、二人は恋愛関係にあるのかとか思ってしまいます。当時、二人とも既婚者で、シェレールは、フライト・タイムのランディ・ラン(ジョニー・ギルやダラス・オースティンとともにAfter7を手がける)と結婚していた。(ランディトとは離婚、その後彼は死去)。アレックスも離婚歴はあるみたいだけど再婚したとか、その辺の詳細は不明)。
二人の関係についてはやはり聞かれるみたいで「自分たちの間には恋愛感情というより友情があった」と二人とも述べています。シェレールも「アレックスは歌の最高のパートナーだと」。
めちゃくちゃ濃厚な「チュ~」してるけど
このサウンドのTasteはAlexのクリスマスアルバム『My Gift To You』のエンディング「Thank You For A Good Year」でも使われています。
こんな恋ははじめて
こんな気持ちははじめて
僕は世界中を旅したけどこんな恋は初めて
私も こんなKissは初めて
こんな素敵な恋に出会えるなんて
バックボーカルはゴスペルTaste。そして2人が恋する悦びを歌います。特に、終盤はアドリブっぽいやりとりがさらに曲にグルーブ感もたらすという。恋する悦びをエモーショナルに表現する二人、さらに歌う喜びも二人から感じます。
アレックスの声量の大きさは体からも想像できますが、小柄なシェレール(たぶん160cmあるかないか位)の声量もすごい。ソウル感は強くないボーカルが逆にこの楽曲にあう。このボーカル力や感情を引き出すジャム&ルイスの手腕にもうなります。
さて、これだけ熱く絡み合うアレックスとシェレールなので、二人は恋愛関係にあるのかとか思ってしまいます。当時、二人とも既婚者で、シェレールは、フライト・タイムのランディ・ラン(ジョニー・ギルやダラス・オースティンとともにAfter7を手がける)と結婚していた。(ランディトとは離婚、その後彼は死去)。アレックスも離婚歴はあるみたいだけど再婚したとか、その辺の詳細は不明)。
二人の関係についてはやはり聞かれるみたいで「自分たちの間には恋愛感情というより友情があった」と二人とも述べています。シェレールも「アレックスは歌の最高のパートナーだと」。
めちゃくちゃ濃厚な「チュ~」してるけど
このサウンドのTasteはAlexのクリスマスアルバム『My Gift To You』のエンディング「Thank You For A Good Year」でも使われています。
アレックスのこのクリスマスアルバムはタイトル曲の「My Gift To You」が大人気ですが、エンディングの神への賛歌「Thank You」も相当すばらしく、この「Never Knew Love Like This」が気に入った人はこの曲にも没入するはずです。
この曲もいろいろRemixが出ています。
まずExtendedがRemix盤に収録されています。(下記のRemix盤が安価だと思う)
まずExtendedがRemix盤に収録されています。(下記のRemix盤が安価だと思う)
1 | Never Knew Love Like This (7" Version) | 3:22 | |
2 | Never Knew Love Like This (Extended Version) | 5:40 | |
3 | Never Knew Love Like This (A Cappella) | 3:30 | |
4 | Never Knew Love Like This (Instrumental) | 5:25 | |
5 | Never Knew Love Like This (Reprise) |
インストは、バックトラックをジャム&ルイスで作っているわけですが、シンセのグルーブが最高。ノンボーカルのインストも聞き応え十分です。さらにバックトラックなしのボーカルだけのアカペラバージョンもすばらしい。
Tabu Rebornで『ヒアセイ』も再発されましたが、USA盤と日本盤とで収録バージョンが違うのがうれしくもあるけど、両方購入しないといけない所もある。
Tabu Rebornで『ヒアセイ』も再発されましたが、USA盤と日本盤とで収録バージョンが違うのがうれしくもあるけど、両方購入しないといけない所もある。
- アーティスト: アレキサンダー・オニール
- 出版社/メーカー: SOLID/TABU
- 発売日: 2013/08/21
- メディア: CD
上の日本盤の方には、「Saturday Mix」と「Street Mix」という初めて聞いたリミックスが収録されている。「サタデイ ミックス」は「Saturday Love」のリズムアレンジをミックスさせてる。ピッチが同じくらいなのが意外だった。ただ「Saturday Love」と「Never Knew」は違い世界観だと思っているので、ミックスするのは好みではないけど、発送は斬新でおもしろい。「ストリート ミックス」はニュージャックスウィングっぽい感じだけど、曲のイメージと合わないので好みではないな~。ただ「Never Knew」好きとしてはすべてのリミックスはおさえておきたい所はある。
Music Videoはロンドンで撮影されます。アレックスは、英国での人気が非常に高く、USAで人気が下火になってきても英国では依然人気があった。
MVも、人気歌手である自分たちをそのまま演じており、カメラマンに追いかけながらもなんとか会おうとする感じを2人の熱いボーカルとともに描かれている。
実際に、2008年、アレックスはシェレールとともに来日し、ビルボードクラスの箱で熱いステージを見せてくれる。こういうステージだと、パフォーマンスも意識してノリノリで歌う感じになる。個人的には、お客へのサービスはなしでいいので、二人がドップリ歌の世界に入った感じで聞きたいという思いはもった。ただずっと聞いていた「Saturday Love」と「Never Knew Love Like This」を生で体感できたのは最高の幸福でした。
さらにシェレールとアレックスの3曲目のデュオ曲は、シェレールの3rd『Affair』(88)に収録された「Keep It Inside」があります。この曲は、これまでの愛の悦びを歌う曲ではなく、ハートブレイクな悲しい曲で、すごくCoolで超ソフィストケイトされた緊張感さえも感じる曲。またちがった2人の絡みが聞けるのです。
- アーティスト: シェレール
- 出版社/メーカー: SOLID/TABU
- 発売日: 2013/11/20
- メディア: CD
語っていたら、アレックスとシェレールの特集をしたくなりましたので、それはまた次回!
「Saturday Love」収録、2枚組のExpandedはレアトラックも収録!
コメント 0