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◆ FAKE / Alexander O'neal アレキサンダー・オニールとジャム&ルイス( Part2 ) プリンスを拒み、最後まで自身の信念を貫いた男の思い [Alexander O'neal]

                                                  ORIGINAL 2008.8.27 Upfake003001.jpg

 ジャム&ルイス Produce No1シングル曲の紹介シリーズとアレックスとジャム&ルイスを語る(Part2)が融合。今回は1987年7月25日、R&Bチャートで1位を獲得したアレキサンダー・オニールの「Fake」です。ジャム&ルイスとアレキサンダー・オニールは盟友です。そして、アレキサンダーとプリンスの間にも物語があります。この時、アレックスは34歳、けっして若い年齢ではありません。しかし、信念の男、アレックスはついに成功を手にします。ここまでだどりつくには長い道のりでした。

  Alexander O'nealカテゴリー「アレキサンダー・オニールとジャム&ルイス Part1」で紹介したように、アレキサンダー・オニールとジャム&ルイスは、もともとミネアポリスのローカルバンド“フライト・タイム”の仲間でした。アレキサンダー・オニール(アレックス)は、ミネアポリスでは有名なソウルシンガーでした。
 もともとミネアポリス自体、圧倒的に白人が多い。北欧の移民が多い街で、NFLのアメフトチーム、ミネソタ・バイキングスの由来もそこなのね。そういうわけで、ソウルコミュニティは、ある意味せまいといえばせまい。その中でも彼のバラードは白人層を含め多くのミネアポリスの人々を魅了していた。
 そして、ミネアポリスといえばプリンスです。まだ『パープルレイン』のブレイク前夜ですが、3rd『Dirty Mind』を発表し、着実にその存在感を増していっていた。

 そして、プリンスとアレキサンダー・オニールは、必然的に出会うことになります。アレックスも、いろいろなバンドのボーカルを渡り歩き、ジャム&ルイスたちがいたフライトタイムのボーカリストになっている時に、自身のソウルな作品のプロジェクトのボーカリストを探していたプリンスに声をかけられます。プリンスもアレックスのボーカルに魅了された一人だったのです。

 当時、アレックスはフライトタイムのリードボーカリストでした。プリンスはフライト・タイムというよりアレックスのボーカルを欲していた。そしてアレックスを勧誘するわけですが、アレックスは自分だけが引き抜かれるという事にも難色をしめし、さらに歌うのはいいけど、それなりの報酬はもらうという主張もしていきます。
 

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