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◆ ジェシー・J THIS CHRISTMAS DAY 集ったProducerが凄すぎる件 Jam&Lewis、Babyface、Rodney・J、D・Foster ジェシーの歌声にも魅了される絶品クリスマスアルバム [サントラ、コンピレーション]

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 英国の実力派人気シンガー、ジェシー・Jによるクリスマスアルバム、2018年10月に発売されました。このアルバム、ジャム&ルイスも参加した作品であるのにぜんぜんスルーしていて、購入したのは昨年の12月。昨年のクリスマスでのレビューには間に合わず、今年になった次第です。

THIS CHRISTMAS DAY

THIS CHRISTMAS DAY

  • アーティスト: JESSIE J
  • 出版社/メーカー: REPUB
  • 発売日: 2018/10/19
  • メディア: CD

 ジャム&ルイスFreakとしては、彼らのProduce作品ということだけでもうれしいのですが、他のProducer陣にもおったまげました。
 全11曲収録。ロドニー・ジャーキンスが4曲、BABYFACEが2曲、David Fosterが2曲、そしてジミー・ジャム&テリー・ルイスが2曲。1曲参加のKuk HarrellもR&B/HIP HOPのヒットメイカー。本当にすごいProducer陣です。さらに共演アーティストとしてボーイズ Ⅱ メン、ベイビーフェイスはバックボーカルにも参加もしている。
 ジェシー・Jははじめてアルバムを購入したアーティストで、詳しくないですが、単純にいうとめちゃくちゃ歌がうまい。


 収録曲は、クリスマスソングのスタンダードな名曲。ジェシーは、曲も書ける才女で、ライターとして参加しているマイリー・サイラスの「Party In The USA」(ProduceはヒットメイカーのDr.Luke )は全米2位になるビックヒットにもなっている。ジェシーとロドニーが共作したオリジナル曲も1曲あり。楽曲的な新鮮さはありませんが、誰もが知っている曲だからこそ、それをProduceするプロデューサー陣の力量が問われる。
 そうはいっても、正直なところ、全体的にビックバンド的なJazzyな統一感があって、それぞれのProducerの個性が突き抜けているという感じはうすくはあります。
 
 《 収録曲 》

  • 01. Santa Claus Is Comin’ to Town      Produced by  David Foster
  • 02. Man With The Bag                       Produced by  Rupert Christie、Kuk Harrell
  • 03. Rockin’ Around the Christmas Tree   Produced by Rodney Jerkins、Hemmings
  • 04. Jingle Bell Rock          Produced by Rodney Jerkins、Hemmings
  • 05. Rudolph The Red Nosed Reindeer/Jingle Bells Produced by Jam&Lewis、Jonh J
  • 06. Let It Snow              Produced by Jam&Lewis、Jonh J
  • 07. Winter Wonderland feat. Boyz II Men   Produced by Babyface、Dixson、Posey
  • 08. The Christmas Song feat. Babyface Produced By Babyface、Dixson
  • 09. This Christmas Day       Produced by Rodney Jerkins
  • 10. White Christmas               Produced By Rodney Jerkins、Nathan
  • 11. Silent Night                           Produced by  David Foster


  プロデューサーのアレンジの視点で曲を見てみます。
 1曲目「サンタが街にやってくる」(あえて邦題で紹介する!)。フォスターのプロデュース作品も久々に聞いた。フォスター何歳やねん?と思ったけど、70歳になるんだな~。でも全然そんな感じはしない。
 出だしは、フォスターが手がけたホイットニーの「I Will Always Love You」を思い起こさせるアカペラのイントロから一気にジャズSwing全開のSOUNDに。かなりすてきなアレンジ、それにジェシーのグルーヴィーなボーカルがのる。ジェシーも様々なスタイルの歌を歌えるアーティストなのを感じる。エンディングの「きよしこの夜」もフォスター。ストリングスアレンジが素晴らしい。
 初回聞きの時、あえてProducerのクレジットを見ずに聞こうと思って聞きましたが、正直、ジャム&ルイスProduce作品はわからなかった・・・5曲目の「ジングル・ベル」は、ズンドコするマーチング的なドラムアレンジで、ロドニーProかと思ったら、これが意外なジャム&ルイスでした!ジャム&ルイスと共同Produceでもあるフライトタイムレコード所属のジョン・ジャクソンのアイデアも入っているのかも。6曲目の「Let It Snow」もジャム&ルイスによるJazzyなアレンジ。すごくリラックスした雰囲気で癒される。Pianoソロもあるけど、ジミーが弾いてるのかな?
 ロドニーがProduceした4曲は、スタンダート的なアレンジであまりロドニー感はもたなかった。9曲目「This Christmas Day」は、曲も書くジェシーとロドニーとの共作によるこのアルバム唯一のオリジナル曲。なんか出だしが聞いたことある雰囲気なんだよな~。ゴスペルチックでよい曲。
 ベイビーフェイスも2曲Produce。BabyfaceのProduce曲が一番プロデューサーのカラーを感じれた。今回、各Producerが担当した楽曲、ジェシーの方がセレクトしたのか、Producer側から指定したのか、どちらなんだろう?「The Christmas Song」なんて、自身がロマンティストのBabyfaceにあうRomanticなクリスマスSongを彼自身がProduceしている。「クリスマスソング」では、バックボーカルでの絡みがすごく魅力的と感じるBabyfaceの歌声も聞くことができる。
 もう1曲「Winter Wonderland」もBabyface Pro。この曲ってジャズバンド全開のアレンジをよく聞くけど、なんか抑えめな感じがすごくよい。さらにボーイズⅡメンの3人がバックボーカルとDuoですごくいい感じにジェシーとからむ。

 さて、プロデューサー視点で楽曲を紹介してきましたが、主役の歌い手、ジェシカ・エレン・コーニッシュことジェシー・Jは、英国の若手人気シンガー、すばらしい曲も書く才女。今回、はじめてアルバムを通して聞いたアーティストでした。英国では、シングルヒットは連発していて、2014年、アリアナ・グランデ、ニッキー・ミナージュと共演した「Bang Bang」がUSAでも3位になるビックヒット。

 クリスマス・アルバムとは言え、これだけのTop Producerが集結したアルバムは知らない。過去にこれだけのProducerを集めたアーティストは、マイケル・ジャクソンくらいしか思いつかないくらい。
 ジェシーが、クリスマスアルバムを制作しようと決意した際、自分がプロデュースしてもらいたい夢のプロデューサーをリストアップし、さらに本人が直接依頼をし実現したそう。そうは言っても、頼んだからといって簡単にOKしてもらえるわけもなく、これらのビックプロデューサーの心をつかむ歌声がジェシーにあったのだと思う。このアルバム制作当時30歳の彼女だけど、年齢以上の落ち着きと貫禄を感じる。
 ボーカルの質というか、スタイルは、マライア・キャリーの感じに似てると思った。(高音の音域はマライアにはかなわないけど)さらにボーカルテクニックがすごい。アデルも「彼女のボーカルテクニックは犯罪級」といわしめたのも納得。前述したように、クリスマスのスタンダード曲なので、いろいろな所でいろいろなアーティストが歌っているのを聞いたことがある曲ばかり。だからこそジェシーの歌声の素晴らしさとボーカルテクニックに凄さをより感じる事ができると思う。
 豪華なプロデューサー陣とジェシーの素晴らしいボーカルがつまったこのクリスマスアルバム、おすすめです。

  

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