◆ When I Think Of You ジャネット・ジャクソン 本来のジャネットのイメージにあう楽曲で、ジャム&ルイスにとっても初めてのNo1シングルを獲得! [Janet Jackson]
ORIGINAL 2008.6.17に加筆
『コントロール』からの3枚目のシングルです。「What Have You Done For Me Lately」「Nasty」はPOPチャートでもTop5入りでしたが、1986年8月、ついにこの曲でビルボードHot100で1位を獲得!(R&Bでは3位)する事になります。
そして、ジャネットだけではなく、ジャム&ルイスにとっても念願のPOPチャートでの1位、いわゆる全米チャート1位の獲得です。(この後、この曲を含めると16曲のNO1シングルを生み出すことになるのですが)
駆け落ち同然で結婚した相手が薬物中毒で、ジャネット自身も心身ともに衰弱していき、周囲にも説得され、離婚する事になります。そして、音楽活動に入るわけですが、ふっきれない思いをもったままミネアポリス入りしたジャネット。そしてジャム&ルイスとの出会い。彼らとじっくり話し合いつくりあげた傑作アルバム『コントロール』。
アルバムからシングルカットされた前述の2曲は、エッジの効いたFunk SOUNDで、MVもそれまでも愛くるしくてみんなの妹的なジャネットとはちがうStreet感あふれるジャネットがいた。これはあえての方針だったと思います。しかし、この「あなたを想うとき」(邦題)は20歳のジャネットにピッタリの明るい恋愛Song。そこには思い悩むジャネットは感じれません。
『コントロール』からの3枚目のシングルです。「What Have You Done For Me Lately」「Nasty」はPOPチャートでもTop5入りでしたが、1986年8月、ついにこの曲でビルボードHot100で1位を獲得!(R&Bでは3位)する事になります。
そして、ジャネットだけではなく、ジャム&ルイスにとっても念願のPOPチャートでの1位、いわゆる全米チャート1位の獲得です。(この後、この曲を含めると16曲のNO1シングルを生み出すことになるのですが)
駆け落ち同然で結婚した相手が薬物中毒で、ジャネット自身も心身ともに衰弱していき、周囲にも説得され、離婚する事になります。そして、音楽活動に入るわけですが、ふっきれない思いをもったままミネアポリス入りしたジャネット。そしてジャム&ルイスとの出会い。彼らとじっくり話し合いつくりあげた傑作アルバム『コントロール』。
アルバムからシングルカットされた前述の2曲は、エッジの効いたFunk SOUNDで、MVもそれまでも愛くるしくてみんなの妹的なジャネットとはちがうStreet感あふれるジャネットがいた。これはあえての方針だったと思います。しかし、この「あなたを想うとき」(邦題)は20歳のジャネットにピッタリの明るい恋愛Song。そこには思い悩むジャネットは感じれません。
『コントロール』からの1stシングルは重要だったと思います。Street感あふれ、男性に寄りそう歌でもない「What Have You Done For Me Lately」が選ばれるわけですが、ある意味リスクもあったと思います。無難さを選ぶならアルバムの中でジャネットのイメージに一番あうこの「When I Think Of You」もファーストチョイスにあったと思います。しかし、Newジャネットのイメージとスタイルを示すべく「What Have You ---」を選んだ。そしてビックヒットする。
そして「When I Think Of You」をいつ投入するかという所です。ジミーたちも、この曲ができたとき、ジャッキーの家に集まっていたジャクソン兄弟に(マイケルをのぞく)この曲を聞いてもらったそうです。みんなすぐに気に入ったといいます。特にジャーメインは、この曲はかならずNo1シングルになると言ったそうです。そしてその通りになりました。
ファンも、こうして笑顔で楽しくステップしながら歌うジャネットがストレートに受け入れられたのだと思います。アルバム『コントロール』は、エッジとビートが効いたDanceナンバーが目白押しですが、20歳のジャネットの等身大の楽曲も収録されています。それが「When I Think Of You」「You Can Be Mine」、さらにフライトタイムクルーのスペンサー・バーナードの曲「He Doesn't Know I'm Alive」(邦題・片思い)。ジャム&ルイスは、基本的に自分で書いた曲をProduceする。他者のライターの曲をProduceすることは少ない。しかし『コントロール』では外部ライター枠が数曲あったのか、「He Doesn't Know I'm Alive」が採用されています。
ここでおもしろい話を目にしました。『コントロール』の前年1985年にデビューしたホイットニー・ヒューストンの『Whitney Houston』(邦題:そよかぜの贈りもの)に収録のNo1シングル「How Will I Know」(ライターは、ジョージ・メリル&シャノン・ルビカム)は、元々ジャネットの『コントロール』への提供曲だったそう。彼らもジャネットをイメージして書いた自信曲だったそうですが、A&M側からはインパクトに欠けると言うことで却下され、彼らも頭にきたと。その自信曲は、ホイットニーのアリスタレコードに取り上げられ、ナラダ・マイケル・ウォルデンのProduceで制作され、見事にNo1シングルになる。今や「How Will I know」なんてホイットニーのイメージしかないけど、元々はジャネット曲だったのか~。
アルバムからの3rdシングルとして、「When I Think Of You」を持ってくるのは必然の流れのように思います。たしかにキャッチーな曲で、ヒット要素も満載。しかし、ビルボードのチャートで1位を獲得するというのは相当難しい事。この曲をアルバムの1stシングルにもってきていたら、もちろんヒットはしたと思いますが、No1シングルになったかはわからない。時間もこの曲をNo1シングルにする後押しをしたと思います。
まずMusic Videoです。これまでの2作もしっかり作られていますが、「When I Think Of You」はそれ以上に費用もかけおおがかりなものになっています。これもシングル、アルバムがヒットしていき、次のシングルにもしっかりと制作費用をかける事ができた事によると思います。スタジオ内に大がかりな街のようなセットが作られ、そこの住人やダンサーもたくさん出演しています。ぱっと見、100人はいる感じ。監督は、後に「Alright」(『Rhythm Nation』収録)も制作するジュリアン・テンプルによります。
カメラワークも、カメラの切り替えはなく、一つのカメラで撮影されているような演出です。最初、ジャネットは登場せず、しばらくしてテラスで楽しそうに歌うジャネットが。
そこからカメラは1テイクで楽しそうに踊りステップしダンスをするジャネットを追い続けていきます。ダンスの振付は、これまでのポーラ・アブドゥルとマイケル・キッドという人。ジャネットも、アブドゥルのダンススタイルをマスターしているような踊りです。このようにMusic Videoもゴージャスなものになり多くのファンの目にもうったえることができた。
さらにドラム音が強化されています。『Control』の核となるべくドラムはリンドラムで作られていますが、アルバム収録時の「When I Think Of You」はちょっとチープというか軽めのドラムマシーンによるビートでした。しかし、シングルバージョンでは、新しいタイプのドラムと進化したデジタル録音でDance Remixが制作されています。
MVでもこのDance Remixバージョンが使用されています。この辺の機器と録音技術の進化は、『コントロール』と次作『Rhythm Nation』を比較したらよくわかると思います。『コントロール』のリミックス集でもあたらしい機材を使用しているのがわかります。ちょうど1986年辺りでこの辺のデジタル化が大きく進化したのだと思います。
『コントロール』、SOSバンドの「Sands Of Time」、ヒューマン・リーグの『Crash』は1986年のアルバムですが、『Crash』は音もデジタル的でクリアでボーカルバランスもよく録音もさらによくなっているのがわかると思います。
そしてジャネットの高音の透明感あるボーカルと曲があう。サンプリングキーボード(ミラージュか?)のトランペットの効果音もナイス!この時期、ジャム&ルイスはこのトランペット挿入アレンジお気に入りでチョコチョコ使ってる。
ビルボードでNo1シングルを獲得したことで、ジャネットの名前はR&BフィールドだけではなくPOPフィールドにも広まった。さらに記録的にも、兄マイケルにつぎジャネットがNo1シングルを獲得したことで、ソロでNo1シングルを獲得した初めての兄妹となります。さらに当時20歳のジャネットは、13歳の時No1シングルを獲得したスティーヴィー・ワンダーに次ぐNo1シングル保持者にもなりました(その後、記録はデビー・ギブソン等に塗り替えられていきますが)。
POPチャートでNo1となりますが、R&Bでは3位となります。『コントロール』は最終的に6枚のシングルがきられますが、1位をとれていないのはこの「When I Think Of You」のみです。POPな曲とも思わないのですが、R&B色は薄かったのかもしれません。「When I Think Of You」も1位となりアルバム『コントロール』もチャートの1位も獲得し、アルバムも売れ続けます。『コントロール』からのシングルカットはまだ続きます。
ジミーとテリーも、黒人Producerの自分たちがこうしてPOPチャートで1位を獲得したことに驚きと喜びと感謝の思いをもったといいます。この後、ジャム&ルイスは、15曲のNo1シングルを生み出していくというのに。その内、9曲がジャネットとの共同制作によるものとなります。
そしてこの後、この1986年にもう1枚のNo1シングルを獲得することになります。それが白人のエレクトリックバンドのヒューマン・リーグの「Human」なのです。
2021-02-01 19:47
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