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◆ The Pleasure Principle (恋の法則)ジャネット・ジャクソン アーティスト・ジャネットへの進化 フライトタイムのモンテ・モア作 [Janet Jackson]

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 この曲は、ジャム&ルイス作ではありませんが、ジャム&ルイスのプロダクション → フライトタイムの一員でThe Timeのメンバーでもあるモンテ・モアのProduce曲です。タイムではジミー・ジャムとともにキーボードを担当していました。

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 モアが曲も書き、シンセ、ドラムプログラミング、ギター、すべてのバックトラックを一人で作っています。ジャム&ルイスは、アシスタント・エンジニアとしてクレジットされている。
 アルバム『コントロール』からの6thシングルとなります。1987年8月8日、R&Bチャートで1位を獲得します。前回紹介したジャム&ルイスProduceのアレキサンダー・オニールの「Fake」から首位を奪うことになります。(HOT-100では14位)
 
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  • アーティスト: ジャネット・ジャクソン
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2012/09/19
  • メディア: CD

 1986年3月、アルバム『Control』からの最初のシングル「What Have You Done For Me Lately」はR&BでNo1シングル(POPでも4位)となり最初のビックヒット曲となりました。そしてそこから「Nasty」「When I Think Of You」「Control」「Let's Wait Awhile」と立て続けに
シングルヒットが続き、ついに6枚目のシングルカットとなります。ここまでのシングルカットはジャネットやA&M(レコード会社)も予想していなかったのではないでしょうか。そして、この約1年半に渡るシングルヒットでのジャネットの成長というか進化というものはすさまじいものがありました。もともと才能があった彼女でしたが、それがジャム&ルイスにより引き出され見事に開花するのです。
 その中で、すばらしい楽曲に見合ったMusic Videoも制作され、コレオグラファー・ポーラ・アブドゥルの指導の元、ダンスも磨きをかけていった。その才能と努力が、ビックヒットという結果にむすびつき、ジャネットに自信をもたせ、日を経るごとに放つオーラは増していった。それは、この曲のMusic Videoでも如実に感じる事ができます。

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◆ NEW EDITION(ニューエディション)はなぜスーパーグループと言われるのか!? 彼らを支えた Top Producer たちを絡めて語る [NEW EDITION]

                                                                                       ORIGINAL 2017.2.27 Upnewedition3002001.jpg

 USAで1月24日(2017年)に放送されたNEW EDITION(ニューエディション)の伝記ドラマが高視聴率を獲得。初回放送の視聴者数は、420万人だそう。(日本語字幕付で見てみたい)ニューエディションは、R&B好きならマストなR&Bのスーパーグループです。1983年にデビューした彼らは、当時14~15歳のティーンエイジャー。現在は、アラフィフのおじさんですが、デビューから35年を経てもこうして注目されているのはそれなりの理由があります。
 R&Bシーンにおいて、70年代はマイケル・ジャクソン率いるジャクソン・ファイブがティーンエイジャーのアイドル的な存在でしたが、80年代に長らく不在だったこのポジションに登場したのがニューエディションでした。ジャクソンファイブから続くバブルガムソウルの系譜を彼らが引き継いだのです。
 ジャクソンファイブは、マイケル・ジャクソンという世紀のスーパースターと兄弟たちとの抜群のコンビネーションで、良い曲を歌い、踊りヒットを連発しスーパーグループとなりますが、ニューエディションはちょっと違います。80年代に頂点を極めたボビー・ブラウンが在籍したグループという事で紹介される事も多いですが、ニューエディションが伝説的なグループといえるのは、グループとしてのヒットもさることながら、さらにメンバー全員が輝かしいソロヒットを生んだ事によると思います。母体のNEとは別に、メンバー各々がヒット曲をもつ、それもR&BだけではなくPOPチャートでも(←ここ大事)ビックヒットを持つという所がかつてない事なのです。そして80年代のニューエディションのスタイルが90年代の音楽シーンに多大な影響を与え、R&Bのヒップヒップ化、ボーカルグループムーブメントをおこした。

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◆ 紅白落選、和田アキ子はすごいボーカリストなのか!? ジャム&ルイスがProduceしたのに際し、考える [JAPANESE & ASIA]

                                                                                                               ORIGINAL 2016.12.31Up
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 2021.12.19『情熱大陸』で歌手・和田アキ子をとりあげていた。”歌手・和田アキ子でありつづけること・・・満身創痍の71歳が見せる矜持”という番組紹介。芸能界の女番長とか、ご意見番とか、ファミリー的な芸能人も多くて、忖度したりする人もいるかもしれないけど、オレはなんのしがらみもないので、思った事、感じた事をそのまま記すだけだけど、和田アキ子さん、71歳にはみえない。若々しい。これは率直に思った。右目の視力がほとんど失われているというのは驚いた。71歳になっても満足することなく追い求めているのはすごいと思った。
 今回、この番組を見て、この方って真面目で裏表のない人なんだろうなと。『アッコでおまかせ』で共演している峰竜太さんは「かなり丸くなった」って言ってたけど、たしかにって思う。昔はもっとイケイケ感あったよな。それがボーカルにも表れていた感じもする。
 私が、今回和田アキ子さんをなぜ取り上げたかというと、2015年にジャム&ルイスが和田アキ子を手がけたからなのです。以前Upしていた記事ですが、このタイミングで再Upです。以下2016年12月31日にあげた記事です。(一部、修正、加筆してUpしています)

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 和田アキ子の紅白落選が話題になっていますが、正直なところ、興味はなかった。(紅白自体、熱心に見る方でもないので)ただ、昨年(2015年)ジミー・ジャム&テリー・ルイスが和田アキ子を手がけたというのは衝撃だった。

 私のBlogを見ていただいている人にはジミー・ジャム&テリー・ルイス(通称:ジャム&ルイス)はお馴染みだとは思いますが、あらためて紹介すると、米国音楽シーンに君臨するTop プロデューサー。R&Bプロデューサーではありますが、ビルボードで16曲のNo1シングルを生み出しています。グラミーでも最優秀プロデューサー部門のノミネートの常連(受賞は1986年の1回のみだけど)。



 ジャム&ルイスが音楽シーンで最高のプロデューサーと言われるのは、R&Bのカテゴリーに収まらず、幅広いその音楽性と自分たちで書く素晴らしい楽曲、その中でアーティストの魅力を最大限に引き出す楽曲をアーティストとともに作り上げるスタイル。そしてそれらの曲がヒットする。
 プロデューサーとしての歴代ビルボード1位獲得曲数は、ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンが23曲で1位、2位はエルヴィス・プレスリーを手がけたスティーヴ・ショールズが16曲。そして今現役のジャム&ルイスが16曲(のはず、そのうち9曲がjanet jacksonと)でならぶ。ビートルズとプレスリーといえばもう文化、歴史の領域。そこにR&Bプロデューサーのジャム&ルイスが3位につけているという事が素晴らしい。

 *2019年時ランキングデータ
 1位  George Martin(ジョージ・マーティン) 23曲(ビートルズ
    
2位  Max Martin(マックス・マーティン)22曲(ケイティ・ペリー、テイラー・スウィフト)
    
3位  Jimmy Jam & Terry Lewis(ジャム&ルイス)16曲(ジャネット・ジャクソン他
    
〃    Dr.Luke(Dr.ルーク)    16曲(ケイティ・ペリー、ケシャ等)
     〃 
  Stephen H Sholes(スティーヴン・H・ショールズ)16曲(エルヴィス・プレスリー)


 2015年も久々にジャネットとタッグを組んで『UNBREAKABLE』を発表。シングルのビックヒットはでなかったけど、アルバムチャートでビルボード1位に輝く。ジャム&ルイス名義のリーダー作が今年でる予定という情報で、彼らも2016年を楽しみにしていてほしいと言っていたけど、その後情報流れてきません。(2021年に『Jam&Lewis Vol.1』として発表)
 ジャム&ルイスが手がけたアーティストは、ほんとに幅広い。ジャネットの他にも、ビックネームを上げると、マイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダー、マライア・キャリー、ビヨンセ、メアリーJブライジ、TLC、アッシャー、ボーイズⅡメン etc・・・、白人アーティストではジョージ・マイケル、スティング、エルトン・ジョン、ロッド・スチュアート等すごい名前ばかり。
 さらに日本でも、宇多田ヒカルちゃん、クリスタル・ケイ、ZOEY(←メジャーじゃないよね)。最近、MIYAVI(みやび)っていう凄腕ギターのアーティストもロックな感じでProdueしてた。そして和田アキ子ですよ。
 

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