◆ Control ジャネット・ジャクソン アルバムタイトル『コントロール』が4thシングルに 父・ジョーから娘にプリンスっぽい曲を歌わせないでくれよ と言われたジャム&ルイスの回答がこの曲か!?制作されたMusic VideoにThe Timeのメンバーも集う [Janet Jackson]
ORiGINAL 2008.7.13 Upに加筆
『コントロール』から4枚目のシングルは、アルバムタイトルの「Control」です。1987年1月にR&Bチャートで1位を獲得します。Hot-100でも5位のヒット。当時4枚連続のゴールドシングル(50万枚セールス)にもなっています。
『Control』は素晴らしいアルバムで、A&Mレコード、ジャム&ルイス、そしてジャネットもある程度の自信をもってシーンに送り出したと思いますが、ここまでのビックヒットは想定していなかったのでは、という気もします。
この曲はアルバムタイトルで、今回のテーマにもなってる曲。ドラマティックなオープニング、ジャネットの語りが始まります。
「自分はジャクソンの1人ではなく、ジャネット・ジャクソンよ、もう子供じゃない、自分の人生は自分で決める 自身の責任においてコントロールするわ」とジャネットは自立宣言をします。そしてシンセとドラムのビートで曲が始まる。めちゃCool。
そしてMusic Videoも制作されます。今作は、ライブパフォーマンスのMVになります。ライブパフォーマンスといっても、実際のツアーでの映像ではありません。
『コントロール』の前に2枚のアルバムを発表しているもツアーには出ていなかったジャネット(←ヒットしなければツアーも難しい)、『コントロール』の時にもまだツアーは組まれていませんでした。次のアルバム『リズム・ネイション』期のツアーでジャネットは、来日公演もし、世界をジャネット色に染めワールドワイドなスターになっていくわけです。ですので、疑似Liveとはいえステージに立つジャネットのパフォーマンスを多くのファンが望んでいたと思います。
このMV用のLiveパフォーマンスです。実際にお客さんも会場に入れて撮影します。Wikiによると招かれたお客さんは、ジャネットの生パフォーマンスを見れるという幸運な機会を得ますが、50Takeにわたる撮影にも付き合わされる事にもなったそう。
そしてステージでジャネットの脇を固めるのが、The Timeなのです。今更説明するまでもないですが、The Timeはプリンスが作ったバンドで、ジミー・ジャム(キーボード)、テリー・ルイス(ベース)もメンバーの一員なのです。この時、ジャネットのMusic Videoに休止状態のタイムのメンバーが集ったことで(全員ではないですが)タイムの再結成の噂も一気に浮上します。
『コントロール』から4枚目のシングルは、アルバムタイトルの「Control」です。1987年1月にR&Bチャートで1位を獲得します。Hot-100でも5位のヒット。当時4枚連続のゴールドシングル(50万枚セールス)にもなっています。
『Control』は素晴らしいアルバムで、A&Mレコード、ジャム&ルイス、そしてジャネットもある程度の自信をもってシーンに送り出したと思いますが、ここまでのビックヒットは想定していなかったのでは、という気もします。
この曲はアルバムタイトルで、今回のテーマにもなってる曲。ドラマティックなオープニング、ジャネットの語りが始まります。
「自分はジャクソンの1人ではなく、ジャネット・ジャクソンよ、もう子供じゃない、自分の人生は自分で決める 自身の責任においてコントロールするわ」とジャネットは自立宣言をします。そしてシンセとドラムのビートで曲が始まる。めちゃCool。
そしてMusic Videoも制作されます。今作は、ライブパフォーマンスのMVになります。ライブパフォーマンスといっても、実際のツアーでの映像ではありません。
『コントロール』の前に2枚のアルバムを発表しているもツアーには出ていなかったジャネット(←ヒットしなければツアーも難しい)、『コントロール』の時にもまだツアーは組まれていませんでした。次のアルバム『リズム・ネイション』期のツアーでジャネットは、来日公演もし、世界をジャネット色に染めワールドワイドなスターになっていくわけです。ですので、疑似Liveとはいえステージに立つジャネットのパフォーマンスを多くのファンが望んでいたと思います。
このMV用のLiveパフォーマンスです。実際にお客さんも会場に入れて撮影します。Wikiによると招かれたお客さんは、ジャネットの生パフォーマンスを見れるという幸運な機会を得ますが、50Takeにわたる撮影にも付き合わされる事にもなったそう。
そしてステージでジャネットの脇を固めるのが、The Timeなのです。今更説明するまでもないですが、The Timeはプリンスが作ったバンドで、ジミー・ジャム(キーボード)、テリー・ルイス(ベース)もメンバーの一員なのです。この時、ジャネットのMusic Videoに休止状態のタイムのメンバーが集ったことで(全員ではないですが)タイムの再結成の噂も一気に浮上します。
ジャム&ルイスの他に集ったのはジェリビーン・ジョンソン(ドラム)、ジェローム・ベントン(パーカッション、パフォーマー)。タイムのメンバーをバックにジャネットがHotなライブパフォーマンスをみせます。
ステージにたつジャネットは自信に満ち溢れています。ジャネットの1986年における成長というか進化はすさまじいものがあると思います。
さらにこのMVが貴重なのは、ジミー・ジャムやテリー・ルイスの演技や、ミュージシャンとしてのライブ・パフォーマンスが見れること。ジミーも、ショルダータイプのキーボードでかっこいPlayを見せる。こういうパフォーマンスはめったになく、他で披露されたのはこの日本での2000年8月、千葉マリンスタジアムでの宇多田ヒカルちゃんのステージにサプライズで登場したくらい。(←逆にそれもスゴイんだが)下記のDiskに収録。
さらに、ジェローム・ベントンとジャネットのシンクロダンスもある。ジェロームは、実はめちゃダンスがうまい。MVの振付は、ポーラ・アブドゥルが担当。(ドラムのジェリビーン・ジョンソンはほとんど写っていない)
MVは、このアルバムタイトル「コントロール」のテーマに沿って作られています。自叙伝的という所はプリンスの『パープルレイン』も思わせる、「コントロール」のビデオの中でも、ジャネットは、現実とリンクするように父親と母親の愛を受けて大切に育てられているいる感じが描かれる。そして父親は、一人暮らしを始めようとするジャネットにダメだといい、運転手付のリムジンも用意するという感じ。当然のごとく、ジャネットはそれに反発し、自分の車で出かけようとする。そこにジミーたちタイムの連中が車でやって来ます。集まるといつも下品な大笑いをして陽気で超楽しい彼ら。彼らの演技もなかなかだけど、いつもこんな感じなんだろうなとも思う。
そしてライブ会場に入り、仲間たちとステージに立つジャネット、そこには過保護・ジャネットではなく1人の自信にみちあふれたアーティストとしてのジャネットがいるという展開。
今回MVに登場したタイムのメンバーは、ジャム&ルイス、ジェリビーン・ジョンソン、ジェローム・ベントンだけで、ジェシー・ジョンソン(ギター)、モンテ・モア(キーボード)、モーリス・デイ(リーダー/ボーカル)はいない。ただアルバム『コントロール』に、ジェリビーン・ジョンソン(You Can Be MineをCo-Produce、ギターPlay)とモンテ・モア(The Pleasure Principleを制作)は参加している。
このジャネットのアルバムの制作を始める際、父・ジョー・ジャクソンは、自分の監視下(コントロール下)を離れミネアポリスでレコーディングする事に難色を示していました。さらにプリンスの舎弟のように思っていたジャム&ルイスにも、当時セクシャルなイメージが強かったプリンスのような曲を歌わさないでくれという注文もつけた。
でもこのシングル「コントロール」はアルバムの中で一番プリンスっぽく、さらにタイムっぽいサウンド。ちょっと「ジャングル・ラブ」の雰囲気もある。タイムのボーカルは、モーリス・デイですが、リードボーカルをジャネットに差し替えたNewタイムのパフォーマンスにもみえる。全体の振付は、アブドゥルですが、いつもモーリスがするようなタイムでのステップは、タイムのメンバーのアイデアだと思う。モーリスステップをジャネットがしてる!
そして、実際にかねてから話が出ていたタイム再結成の機運も高まります。もともとジャネット自身が、タイムのファンでもあった。『コントロール』制作前にもタイムのライブを見ていて彼らのファンになったそう。特にジャネットはジェシー・ジョンソンがお気に入りだったそう。(ジェシー、プリンスっぽい)
今回MVに登場したタイムのメンバーは、ジャム&ルイス、ジェリビーン・ジョンソン、ジェローム・ベントンだけで、ジェシー・ジョンソン(ギター)、モンテ・モア(キーボード)、モーリス・デイ(リーダー/ボーカル)はいない。ただアルバム『コントロール』に、ジェリビーン・ジョンソン(You Can Be MineをCo-Produce、ギターPlay)とモンテ・モア(The Pleasure Principleを制作)は参加している。
このジャネットのアルバムの制作を始める際、父・ジョー・ジャクソンは、自分の監視下(コントロール下)を離れミネアポリスでレコーディングする事に難色を示していました。さらにプリンスの舎弟のように思っていたジャム&ルイスにも、当時セクシャルなイメージが強かったプリンスのような曲を歌わさないでくれという注文もつけた。
でもこのシングル「コントロール」はアルバムの中で一番プリンスっぽく、さらにタイムっぽいサウンド。ちょっと「ジャングル・ラブ」の雰囲気もある。タイムのボーカルは、モーリス・デイですが、リードボーカルをジャネットに差し替えたNewタイムのパフォーマンスにもみえる。全体の振付は、アブドゥルですが、いつもモーリスがするようなタイムでのステップは、タイムのメンバーのアイデアだと思う。モーリスステップをジャネットがしてる!
そして、実際にかねてから話が出ていたタイム再結成の機運も高まります。もともとジャネット自身が、タイムのファンでもあった。『コントロール』制作前にもタイムのライブを見ていて彼らのファンになったそう。特にジャネットはジェシー・ジョンソンがお気に入りだったそう。(ジェシー、プリンスっぽい)
その縁もあってジャネットの2ndアルバムで、ジェシーは、「Pretty Boy」「Fast Girl」の2曲をいい感じで手がけている。ただエッジはそこまで効かせていない。このようにジャネットは一足早くミネアポリスファンクと出会っているのです。
構想としては、ジャネットのドキュメンタリー風のLiveの映画で、その中でザ・タイムが登場。特に、プリンスに雰囲気も似たジェシー・ジョンソンとの恋愛シチュエーションももりこみつつというものだったみたい。『パープルレイン』も彷彿させる感じで、そういう狙いも見え隠れします。しかし、現実的には、実現しません。
まずジャネットの『コントロール』からのシングルカットは、この後も続きアルバムも売れ続けます。ジャム&ルイスも、盟友アレキサンダー・オニール、シェリール、そしてニューエディションとのレコーディングも控えており両者とも多忙を極めていました。
さらにタイムのメンバーも、ソロアーティストして所属レーベルがちがい、その辺の契約も相当難しいみたいで、今回の映画の話は流れることになります。ただ、こうしてタイムのメンバーが集ったことで、1990年のプリンスの映画『グラフィティ・ブリッジ』における再結成と、アルバム『パンデモニアム』の発表につなげれたと思います。
そして、その際、前述の契約問題をまとめたのが他ならぬプリンスだったのです。
こうしてシングル「コントロール」も大ヒットします。『コントロール』は、ジャネットの自立宣言もコンセプトですが、自我が芽生えていくティーンの時でも、誰かにコントロールされていて、そこから解放されたいとまで思う人は少ないと思う。このアルバムで”コントロール”というキーワードがでたのは、父、ジョーの存在があったと思います。
ジョーは、ミネアポリスに行かず自分の監視下のLAでレコーディングさせようとした。しかし、ジャネットはそれを拒んだ。ジャム&ルイスも今作のレコーディングは、父親から切り離すことも必要だと考えた。そして、ジャネットはアルバム制作を通じて、自分の胸の内を曲として表現し、MVでパフォーマンスをし、一人のアーティストとして父からの指図を受けなくともここまでの事ができる事を示し、父からの束縛(コントロール)を解くこともできたのです。(この時期、父親のマネージメント契約も終了している)。
兄、マイケルも父親との確執というか、溝みたいなものをずっと感じていた。世の中が言う、虐待というようなものではないとは思うけど。いろいろ意味で父、ジョーの存在はジャクソン兄弟姉妹にとって大きなものだったのだと思う。ジョーは、マイケルをはじめ兄弟姉妹の才能を見抜いていた人だけど、才能だけではショービズ界でやっていく事はできない。徹底的にプロフェッショナリズムもたたき込んだ。こうしたジョーの厳しさもなければジャクソン兄弟、マイケルはあそこまでの成功はなかったとも思う。
最後に、「コントロール」もリミックスバージョンがあります。Extendedバージョンも、尺を伸ばしいい感じの仕上がり、 Video Mix(6:02)はMusic Videoのバージョン。アカペラバージョン(3:55) を聞くと、次のアルバムの「Miss U Much」が浮かんでくる。
1986年はジャネットとジャム&ルイスにとって転換期となった年だと思います。彼らの活躍は1987年も続きます。ヒットもさることながら素晴らしいアルバム、楽曲を発表しまくります。
構想としては、ジャネットのドキュメンタリー風のLiveの映画で、その中でザ・タイムが登場。特に、プリンスに雰囲気も似たジェシー・ジョンソンとの恋愛シチュエーションももりこみつつというものだったみたい。『パープルレイン』も彷彿させる感じで、そういう狙いも見え隠れします。しかし、現実的には、実現しません。
さらにタイムのメンバーも、ソロアーティストして所属レーベルがちがい、その辺の契約も相当難しいみたいで、今回の映画の話は流れることになります。ただ、こうしてタイムのメンバーが集ったことで、1990年のプリンスの映画『グラフィティ・ブリッジ』における再結成と、アルバム『パンデモニアム』の発表につなげれたと思います。
そして、その際、前述の契約問題をまとめたのが他ならぬプリンスだったのです。
こうしてシングル「コントロール」も大ヒットします。『コントロール』は、ジャネットの自立宣言もコンセプトですが、自我が芽生えていくティーンの時でも、誰かにコントロールされていて、そこから解放されたいとまで思う人は少ないと思う。このアルバムで”コントロール”というキーワードがでたのは、父、ジョーの存在があったと思います。
ジョーは、ミネアポリスに行かず自分の監視下のLAでレコーディングさせようとした。しかし、ジャネットはそれを拒んだ。ジャム&ルイスも今作のレコーディングは、父親から切り離すことも必要だと考えた。そして、ジャネットはアルバム制作を通じて、自分の胸の内を曲として表現し、MVでパフォーマンスをし、一人のアーティストとして父からの指図を受けなくともここまでの事ができる事を示し、父からの束縛(コントロール)を解くこともできたのです。(この時期、父親のマネージメント契約も終了している)。
兄、マイケルも父親との確執というか、溝みたいなものをずっと感じていた。世の中が言う、虐待というようなものではないとは思うけど。いろいろ意味で父、ジョーの存在はジャクソン兄弟姉妹にとって大きなものだったのだと思う。ジョーは、マイケルをはじめ兄弟姉妹の才能を見抜いていた人だけど、才能だけではショービズ界でやっていく事はできない。徹底的にプロフェッショナリズムもたたき込んだ。こうしたジョーの厳しさもなければジャクソン兄弟、マイケルはあそこまでの成功はなかったとも思う。
最後に、「コントロール」もリミックスバージョンがあります。Extendedバージョンも、尺を伸ばしいい感じの仕上がり、 Video Mix(6:02)はMusic Videoのバージョン。アカペラバージョン(3:55) を聞くと、次のアルバムの「Miss U Much」が浮かんでくる。
1986年はジャネットとジャム&ルイスにとって転換期となった年だと思います。彼らの活躍は1987年も続きます。ヒットもさることながら素晴らしいアルバム、楽曲を発表しまくります。
More Control [Audio Master Plus Series][モア・コントロ-ル-12インチ・スペシャル][Janet Jackson][CD]
- アーティスト: Janet Jackson
- 出版社/メーカー: A&M Records
- 発売日: 2021/02/27
- メディア: CD
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